シリコンウエハーの素材は珪石
パソコンや車など現代の暮らしに欠かせない製品の支えになっているシリコンウエハー、その素材は珪石です。正確にはシリコンからシリコンウエハーが製造されているものの、そのシリコンの元になっているのが珪石となります。珪石とはケイ酸質の鉱物や岩石のことで、ガラスやレンガなどを原材料となる鉱石です。白っぽい見た目をしており、噴き出したマグマが地上で冷えて固まったものと沼などで沈殿したといった堆積岩が主な起源となっています。
現在でもあらゆる工業の支えになっている珪石ですが、シリコンウエハーにおいては純度が高くなくてはいけないです。それはシリコンウエハーの原型である単結晶インゴットを作成するためであり、製造の過程でスライスに加工しなくてはならないからに尽きます。これは単結晶インゴットの形状が円柱型であるからで、現在のところ、この過程が変わる様子もないです。それよりも直径を大きくしていく「大口径化」のほうが追及されています。
今後の売り上げについて考えられること
シリコンウエハーは集積回路を作るのに非常に多く使われています。製造業では欠かせない素材の1つとなっています。今後の売り上げについてどんなことが考えられますか。
世界的感染症の大流行により製造業を含めてすべての業種は大きな打撃を受けてきました。東南アジアに進出していた日本企業の中には撤退している会社も少なくありません。それに伴いシリコンウエハーも影響を受けています。パンデミックは徐々に収束するものと考えられますから、もうしばらくするなら以前のようになるかもしれません。あるいは戻らない業種もあるはずです。感染症の流行はマイナス面のことだけではありませんでした。もちろん実際に感染した人や家族はダメージをうけたに違いありません。しかし人々が外出を自粛することにより、環境には良い影響が及びました。毎日のように人々が踏みつけていた砂浜は非常に良い状態になり、以前なら見かけなかった動物までもが観察されています。経済と環境保全を両立させるのは難しいことです。もうしばらく経ってみないとシリコンウエハーの売り上げについては分かりません。